実際に行ってみて分かったベトナムの学生ハッカソン

実際に行ってみて分かったベトナムの学生ハッカソン

FPTポリテクカレッジのハッカソンに行ってきました。

FPTポリテクカレッジのハッカソン

 

こんにちは!
Allgrow Laboの竹内です!
ご覧いただきありがとうございます!!

2017年11月25日と26日に、ホーチミン市にあるFPTポリテクカレッジへ、学生のハッカソンを見に行ってきました。
FPTポリテクカレッジは、ベトナム最大手IT企業FPTの傘下にあるプログラマを養成する3年制の技術専門学校です。

 

オルグローラボ社は人材確保のためにFPT大学及びFPTポリテクカレッジと1社限定のゴールドパートナー契約を結んでおり、卒業生の就職斡旋やインターン生の受入などを行っています。その関係で、ハッカソンのコメンテータとして招待されたので、どんなものだろうかと見に行ってみました。

 

FPTポリテクカレッジのハッカソン

 

11月25日がキックオフで、そこから24時間かけてのハッカソンです。フロントエンド系の学生全体から選抜された8組が、24時間以内に成果物を作って26日にプレゼンをします。

 

率直にいうと、あまり期待していませんでした。今までも日本の学校で同じような学園祭じみたものは見に行きましたが、BASICの時代から大差ないような乱数を使ったおみくじアプリとかしかでてこないので、がっかりすることが多かったです。なので、ハッカソンと今時の名前をつけてみたけれども、同じようなものだろうと思っていました。

今時のフロントエンド系の学生はクラウドを使いまくりでした。

しかし、行ってみて驚きました。
かなりレベルが高かったです。

 

フロントエンド系の学生

 

1年かけて全学生の中から選抜したというので、もともとレベルの高い学生が集まっていたのでしょうけれども、8組中6組は今すぐでも仕事になるレベルでした。

 

フロントエンド系の学生

 

特に驚いたのが、今時のベトナムの学生は、クラウド技術を使いこなすのがほとんどで、LAMPをあまり使ってなかったことです。
ログインまわりはGoogleやFacebookのAPIを使い、データベースはFirebaseを使うケースが多かったです。Firebaseが半分ほど。残りはクラウドを使う必要がなかったのかSQLiteで、MySQLは1件だけでした。

そのうえで、GPSや顔認識などのAPIに問い合わせて、Webかスマホアプリ上で加工して表示するという作りになっていました。
Googleが顔認証のためのGoogle Cloud Vision APIを出しているのは知っていましたが、「スマホで顔写真を撮ってGPSとカメラと組み合わせて教室に入ったら自動的に出席を取るシステム」(実際に動くもの)を、学生が24時間で作ってプレゼンしてみせるのは、やはり驚きでした。

 

フロントエンド系の学生

 

出来合いのものを組み合わせているだけだと言ってしまえばそれまでですが、24時間でとにかく動くものを作ってしまうというのはすごいことだと思います。
なお、開発環境についてですが、Webの場合はBootstrapなどのライブラリを使い、スマホアプリはDroid4xを使うのが多かったです。

学生ハッカソンは、ベトナム人エンジニアの素の姿を見極めたい人なら、きっと満足できると思いますよ。

学生ハッカソン

 

学生ハッカソンは、実際のベトナム人技術者の生の姿を見てみたいという人にはお勧めだと思います。

 

いつでもやっているものではないし公開しているものでもないので、視察などでベトナムに来たときにすぐに見られる訳ではないですが、我が社も含めてこういったた学校が採用の母集団になっているので、「お化粧前」の素材そのままの姿を見ることができるのは貴重だと思います。

 

オルグローの提供するラボは、営業トーク抜きでありのままの「すっぴん」のエンジニアをお見せしていますので、わざわざ学校まで行く必要はないかもしれませんが、慎重に見極めたいという方は、こういったところも視察対象に含めてみても良いでしょう。

 

ご希望の方には、オルグローラボが視察のアテンドもいたします。