全体的に売り手市場が続いている日本

最近では、労働市場が改善されて売り手市場になってきているという声を聞くようになりました。つまり人手不足ということですね。さらにデフレ解消も見えてきたので、もうすぐ賃金のベースアップもみえてきているのかもしれません。いきなり急増とはいかないとは思いますが、なだらかに上昇していくのではないでしょうか。

 

そうなると、人件費の上昇が会社の利益を圧迫すると考える会社も出てくると思います。
しかし、実はこのような状況で人を採用するときに、人件費の他に考えなくてはならないポイントがもう1つあります。

 

それは、”採用コスト”です。

 

採用コストは掛け算で考える

人件費は人を雇ったら増えるので、足し算で考えれば良いです。
しかし、採用コストは足し算ではなく、掛け算で考えなければなりません。
なぜかというと、人手不足のために採用計画を達成できないから、です。

 

例えば、今まで毎年1,500万円の経費をかけて30人を採用していた会社で考えてみましょう。

 

今までの1人当りの採用コストは、1,500万円÷30人で50万円でした。
これが、もし人手不足の影響で次の年に10人しか採用できなかったとすると、50万円が一気に150万円に跳ね上がってしまいます。どうしても20人採用したいという場合、採用コストを上げなければなりません。

 

このように、1人当たりの採用コストは掛け算の世界なので、人手不足、売り手市場が進むとコストが急増してしまいます。

 

リスクの高い売り手市場での採用活動

採用コストにはもう1つのポイントがあります。それは、実際に採用活動を行ってみないと何人採用できるか分からない、という点です。先程の例で考えると、どうしても30人採用したいので採用コストを年間3,000万円に上げたが、結果は20人しか採用できなかった、というリスクがあるということです。それなら、人材紹介会社やヘッドハンティング会社に依頼した方が、割高になっても人は揃えられるでしょう。

 

最近では、あのヤフー株式会社様も将来のことを考えてベトナムに開発拠点を設けました。
それだけ日本では採用するのにリスクがあり、将来的にはさらにリスクが上昇すると考えられているのではないでしょうか。

 

このように、オフショア開発を検討する際には、人件費の比較だけではなく、採用コストも考慮に入れた上で検討する必要があります。若い世代の人口が減ってきている日本では、人手不足は将来的にも避けることができない問題です。できることなら、将来のことも考えて海外での人材採用やオフショア開発も考えていきたいものです。