日本のIT人材不足解消の対策としてのベトナムオフショア開発

日本ではIT人材が不足していると言われています。

 

「プログラマが見つからない」
「外注を引き受けてくれない」

 

というのが漏れ伝えてきますが、これは局所的なことでしょうか。それとも大きなトレンドでしょうか。

 

経済産業省が2016年6月に発表した「IT人材に関する調査」で、これによると日本国内でのIT人材の供給のピークは2019年で、2020年には約37万人が不足すると予想されています。

経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」

 

IT人材の不足は大きなトレンドであり、ここしばらくは改善しなさそうです。現在目に見えていて、今後もこの傾向が続く人手不足に今から準備していかないと、将来事業自体がたちゆかなくなると危惧されます。

 

ではどうすればよいか。
絶対数が足りないのだから「求人広告を活発に行う」「給料を上げる」という方法では限度があります。これは人材市場においてブランドや資本で優位に立つ会社が取りうる戦略です。

 

そうでない場合はどうすればよいのか。
解決策は「適材適所」になるかと思います。すでに社内にいる人材を使い(他社との人材の取り合いに勝負を持ち込まず)「今いる人に得意な仕事をさせて、不得意な仕事をさせない」ということです。

 

「得意な」というのは「単価の高い」や「難しい」や「創造的な」に置き換えても構いません。供給の限られる希少な人材にはその人にしかできないことをやらせて、その人でなくてもできることは、別のリソースを使って処理することが合理的です。

 

これができるのがオフショア開発です。

しかし取扱いの厄介なものです。日本の仕事のやり方をそのままにして単に人月単価の安い外国人(ベトナム人)に丸投げをすると間違いなく失敗します。地雷を踏みに行くようなものです。

 

 

 

ベトナムでのオフショア開発にも得意なところと不得意なところがあります。これを日本側の得意不得意と合致させなければいけません。

 

日本が得意なこと

  • ビジネスや法律に関わるところ
  • 日本の文化・慣習に依存するもの
  • 枯れた技術を使っているもの
  • デザインの比重が大きいもの
  • R&D的な先端技術(キャズムを超える前)
  • 定性的評価を要するもの

ベトナムが得意なこと

  • 新しいフレームワークを使うところ
  • 新しいプラットフォームを使うところ
  • ロジックの比重が大きいもの
  • 普及期に入り始めた新技術(キャズムを超えたあと)
  • 定量的評価の可能なもの

 

この線引はあくまで一般論でケースバイケースです。なにが最先端かというのはその会社の立ち位置によって全く違うでしょうから。しかし我々が適用している原則があります。この原則を適用することで、弊社のクライアントである多くの会社はうまくいっています。

 

それは、

 

日本は最初と最後の仕事に特化
ベトナムは作業だけに特化

 

ということです。

 

 

「最初」はなにで「最後」は何かは会社によって違います。
「作業」も会社によって違います。

 

しかしこれはどの会社のどの仕事にもあります。これをうまく切り出して、今社内にいる人が「最初」と「最後」だけに集中できるようにすることで、適材適所を実現できます。