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2025.04.24

医療システム開発でおすすめのシステム開発会社13選!選び方のポイントも

医療システム開発でおすすめのシステム開発会社13選!選び方のポイントも

カルテの電子化などに対応するため、医療システムを導入する病院やクリニックが増えています。
また、健康保険制度を踏まえた請求処理など、医療機関特有の機能を備えた業務システムの導入を検討しているケースも多く見られます。
こうした医療システムを開発するには、医療業界ならではの業務フローや制度に精通した開発会社に依頼することが重要です。
本記事では、医療システム開発におすすめの開発会社を13社ご紹介します。ぜひ、システム導入の参考にしてください。

目次

    1. 医療システム開発でおすすめのシステム開発会社13選

    それではシステム開発会社ごとに、医療システムにまつわる特徴や強みを見ていきましょう。開発実績もあわせて紹介するので、開発したいシステムと似た例がないか探してみてください。

    1-1. オルグローラボ株式会社

    おすすめポイント

    • ベトナムでのオフショア開発により低コスト・高品質を実現
    • 「ラボ型」で契約できるためアジャイル開発との相性がいい
    • 医療システムの運用保守も任せられる

    オルグローラボ株式会社はベトナムでのオフショア開発を強みとしており、日本より人件費の安いベトナムで優秀なエンジニアを確保することで、開発コストを抑えつつ品質を担保している点が強みです。フロントエンド開発とバックエンド開発の双方に精通しているため、使いやすく機能性も高い医療システムを構築してくれます。
    また、自社専属のエンジニアを一定期間にわたって確保できる「ラボ型」で契約できるため、仕様変更やスケジュール変更に対応しやすいアジャイル開発と相性がいいことも特徴です。さらに保守運用まで一貫して任せられるため、長期にわたって運用する必要がある医療システムの開発を任せるには最適だといえるでしょう。

    会社名オルグローラボ株式会社
    URLhttps://allgrow-labo.jp/
    本社所在地東京都渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉ビル 6階
    TEL03-5784-4330
    設立年2014年
    資本金1,000万円
    開発事例実績紹介はこちら

    1-2. 梅田電機株式会社

    おすすめポイント

    • 医療関係の受託開発・特注開発が得意
    • 医療機器認証を受けるためのハードウェア・ソフトウェアの開発製造にも対応
    • 市販のソフトウェアでは対応が難しい高機能なシステムも開発可能

    梅田電機株式会社は医療関係の受託開発・特注開発を得意とする開発会社です。要件定義・設計・製造・運用・保守までワンストップで対応してくれます。大学などの研究機関・医療機器メーカーなどからの依頼に基づき、医療機器認証を受けるためのハードウェア・ソフトウェアの開発製造にも対応しています。
    市販のソフトウェアでは対応が難しい高機能なシステムや、独自の業務にそったオーダーメイドシステムなどの開発実績も多いため、難易度の高い案件についても相談可能です。医療機器製造業登録も受けているため、各種センサーを用いてさまざまな生体信号(筋電・脈波・皮膚温・呼吸など)を計測・解析するシステムなども開発できます。

    会社名梅田電機株式会社
    URLhttps://umeda-electric.com/cms/index.php
    本社所在地〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島六丁目9番9号
    TEL06-6458-8931
    設立年1954年
    資本金3,000万円
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    1-3. 株式会社メタテクノ

    おすすめポイント

    • スリランカの最大都市コロンボにオフショア拠点を構える
    • クラウド上で動作する医療機器管理システムの開発が得意
    • 「オプション機能の開発」や「データベース移行」なども対応可能

    株式会社メタテクノはスリランカの最大都市コロンボにオフショア拠点を構えるシステム開発会社です。さまざまな業種業態向けにシステムを提供していますが、とくに医療システムの開発に注力しています。クラウド上(Microsoft Azure)で動作する医療機器管理システムを構築するなど、その実績は豊富です。
    また、医療機器管理システムの使用実績などをまとめた帳票を出力できる機能を加えるなど、さまざまなオプション機能の開発にも対応しています。医療システムの稼働を止めずにデータベースを移行する案件に携わった経験があることも強みといえるでしょう。

    会社名株式会社メタテクノ
    URLhttps://www.meta.co.jp/
    本社所在地〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町1丁目403番地
    武蔵小杉タワープレイス10F
    TEL044-739-3431
    設立年1984年
    資本金4,000万円
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    1-4. シースリーインデックス株式会社

    おすすめポイント

    • 医薬品・医療機器メーカー・その他医療関係業界向けのシステム開発が得意
    • 受託開発からアフターフォローまでワンストップ対応
    • 大規模病院から小さなクリニック・診療所・歯科医院・薬局まで相談可能

    シースリーインデックス株式会社は医薬品・医療機器メーカー・その他医療関係業界向けのシステム開発を得意とするシステム会社です。受託開発はもちろん、クラウド化・パッケージの導入支援・既存システム同士の連携・保守・アフターフォローまで、ワンストップで対応してくれます。データ量が多く、間違いも許されない医薬・医療業界特有のシステム課題を熟知しており、その実力は信頼できるでしょう。
    代表的な実績としては、病院情報システム・健康診断受診確認システム・医療従事者向け講習会支援システムなどを開発した例が挙げられます。大規模病院から小さなクリニック・診療所・歯科医院・薬局まで幅広く対応しているため、一度相談してみてください。

    会社名シースリーインデックス株式会社
    URLhttps://www.c3index.co.jp/
    本社所在地〒460-0011
    愛知県名古屋市中区大須三丁目30番40号 万松寺ビル9階
    TEL05-2265-3770
    設立年2008年
    資本金3,000万円
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    1-5. システムギア株式会社

    おすすめポイント

    • システムの企画開発からサポートサービスまでワンストップ対応
    • 医療機関向けにさまざまなシステムを提供
    • 業務プロセスにあわせたシステムをオリジナル開発することも可能

    システムギア株式会社はシステムの企画開発からサポートサービスまでワンストップで対応している会社です。医療機関向けにさまざまなシステムを提供しており、代表例としては「スタンド型自動精算機システム」「卓上型自動精算機システム」「再来受付システム」「診察案内表示システム」「投薬案内表示システム」などが挙げられます。
    たとえば自動精算機システムは、電子カルテシステムから出力した領収書のバーコードを読み取るだけで請求金額を反映できるため、院内のフロント業務を効率化できることが特徴です。そのまま導入できるパッケージシステムも多く提供していますが、業務プロセスにあわせたシステムをオリジナル開発することも可能なので、一度相談してみてください。

    会社名システムギア株式会社
    URLhttps://www.systemgear.com/
    本社所在地〒550-0002
    大阪市西区江戸堀1丁目9番14号 システムギア大阪ビル
    TEL06-6225-2211
    設立年1972年
    資本金1億円
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    1-6. ヴェストソフトウェア株式会社

    おすすめポイント

    • 電子カルテ・電子レセプト・診療予約などを扱う医療系システムの開発が得意
    • 院内PCからノートPCにデータを取り込める機能も実装
    • タブレット用システムの開発にも対応

    ヴェストソフトウェア株式会社は電子カルテ・電子レセプト・診療予約などを扱う医療系システムの開発を得意とする会社です。医師のスケジュール管理システムなど、病院業務を効率化するためのシステム開発にも対応しています。訪問診療に対応できるよう、院内PCからノートPCにデータを取り込める機能を実装していることも特徴です。
    電子カルテについては、従来型のPC用システムではなく、タブレット用システムの開発にも対応しています。タブレットで電子カルテを確認できるようにすることで、医師が患者に面と向かって診療できるようになるため、医療の質をより向上させる効果も期待できるでしょう。

    会社名ヴェストソフトウェア株式会社
    URLhttps://www.vest.co.jp/products/
    本社所在地神奈川県横浜市金沢区福浦1-1 横浜金沢ハイテクセンタービル
    TEL04-5788-1007
    設立年1983年
    資本金1,000万円
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    1-7. 株式会社ONODERA Creative&Technology

    おすすめポイント

    • 医療業界を中心にシステムインテグレーションサービスを提供
    • 医療周辺システムの受託開発が得意
    • 「新生児スクリーニング検査システム」など専門的なシステムの開発実績が豊富

    株式会社ONODERA Creative&Technologyは医療業界を中心に、さまざまな業種向けにシステムインテグレーションサービスを提供している会社です。とくに医療周辺システムの受託開発を得意としています。豊富な経験に基づき、医療現場のニーズに合わせたシステムを構築してくれることが特徴です。
    主な実績としては、「新生児スクリーニング検査システム」「自動プレパラートの顕微鏡画像解析システム」「血糖測定器-電子カルテ データ連携システム」などを開発した例が挙げられます。このような専門的な医療システムの開発を検討している場合は、株式会社ONODERA Creative&Technologyに相談してみてください。

    会社名株式会社ONODERA Creative&Technology
    URLhttps://onodera-ct.com/
    本社所在地東京都千代田区大手町1-1-3大手センタービル5階
    TEL03-6275-6735
    設立年2023年
    資本金1,000万円
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    1-8. 株式会社DTSインサイト

    おすすめポイント

    • 医療従事者の負担軽減に寄与する医療システムの開発が得意
    • 医療機器ソフトウェアについて定められたIEC62304(JIS T 2304)をベースに開発
    • 電子カルテ連携システム・生理検査システム・重症病棟支援システムなど開発実績が豊富

    株式会社DTSインサイトはさまざまな検査や治療に関する医療機器や、医療従事者の負担軽減に寄与する医療システムの開発を得意とする会社です。医療機器ソフトウェアについて定められたIEC62304(JIS T 2304)をベースに、医療の知見があるエンジニアが最適なシステムを構築してくれるため、安心して任せられます。
    開発実績は多岐にわたり、電子カルテ連携システム・生理検査システム・重症病棟支援システム・ナースコールシステム・心電図システム・地域医療連携システム・調剤出庫管理システムなどが代表例です。

    会社名株式会社DTSインサイト
    URLhttps://www.dts-insight.co.jp/
    本社所在地東京都渋谷区代々木四丁目30番3号
    TEL
    設立年2001年
    資本金2億円
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    1-9. 株式会社メディカル・イズシー

    おすすめポイント

    • 電子カルテシステム・看護部門システム・リハビリ部門システムなどの医療システムを幅広く開発
    • 要件策定仕様設計などの初期フェーズからプログラミング・テストまでワンストップ対応
    • 経験豊富な医療ITエンジニアが在籍

    株式会社メディカル・イズシーは、電子カルテシステム・看護部門システム・リハビリ部門システム・透析部門システムなどの医療システムを幅広く開発している会社です。新規機能企画・要件策定仕様設計などの初期フェーズから、詳細設計・プログラミング・結合テスト・出荷前テストまで一貫対応しています。既存システムへの新規機能実装や、既存機能移設などを依頼できる点も特徴です。
    経験豊富な医療ITエンジニアが在籍しており、医療にまつわるシステムをオーダーメイドで開発してくれることも強みといえるでしょう。

    会社名株式会社メディカル・イズシー
    URLhttps://medicalisc.co.jp/
    本社所在地長崎県佐世保市卸本町3番地 モアビル2F
    TEL09-5633-7711
    設立年2016年
    資本金1,330万円
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    1-10. 株式会社リベルワークス

    おすすめポイント

    • 医療機器開発・医療機器ソフトウェアやヘルスソフトウェアの開発・医療機器サイバーセキュリティが得意
    • IEC62304(JIS T 2304)に準拠したソフトウェアを開発
    • 医療用画像管理システム・病院情報システムの保守などにも対応

    株式会社リベルワークスは医療機器開発・医療機器ソフトウェアやヘルスソフトウェアの開発・医療機器サイバーセキュリティなどを得意とするIT企業です。医療用画像管理システム・病院情報システムの保守などにも対応しています。また、IEC62304(JIS T 2304)に準拠したソフトウェアを開発しており、医療機器ソフトウェアの医療機器承認申請などをサポートしてくれることも特徴です。画像処理と通信規格の相互接続性分野の技術力は国内トップレベルであるため、分析システムなどを開発したい場合には一度相談してみてください。

    会社名株式会社リベルワークス
    URLhttps://www.liberworks.co.jp/
    本社所在地〒112-0014 東京都文京区関口一丁目47番12号 江戸川橋ビル
    TEL03-5225-6970
    設立年2006年
    資本金1,000万円
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    1-11. TOOL株式会社

    おすすめポイント

    • 業務効率化を目的とした医療システムの開発実績が豊富
    • DICOM規格での画像送信などに精通
    • CT・MRI・CRなどで撮影した医用画像に関わるシステム開発が得意

    TOOL株式会社は業務効率化を目的としたシステム開発を得意としており、医療システムの開発に数多く携わっている会社です。とくにDICOM規格での画像送信や、DICOM画像サーバ開発、医療情報システム間のデータ移行など、医療分野における画像ハンドリング・ファイリングシステムの開発に精通しています。
    なおDICOMとは、米国放射線学会(ACR)などが開発した医用画像フォーマットおよび医用画像機器間の通信プロトコルを定義した標準規格のことです。そのためCT・MRI・CRなどで撮影した医用画像に関わるシステムを開発したい場合は、ぜひTOOL株式会社に相談してみてください。

    会社名TOOL株式会社
    URLhttps://www.tool.co.jp/
    本社所在地〒153-0051 東京都目黒区上目黒 3-3-14
    TEL03-5723-8123
    設立年2002年
    資本金8,250万円
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    1-12. 株式会社リテラル

    おすすめポイント

    • 医療システム・Webシステムなどの開発が得意
    • 「電子カルテとオンライン連携する病院部門システム」の開発実績あり
    • パッケージ型医療ソフトウェアのカスタマイズや導入支援も可能

    株式会社リテラルは医療システム・Webシステムなどの開発を得意とする会社です。とくに医療分野については、「電子カルテとオンライン連携する病院部門システム」や「検査分析機器に合わせたオンラインインターフェース」などの開発を得意としています。また、パッケージ型医療ソフトウェアのカスタマイズや導入支援、導入後のシステム保守も依頼可能です。
    C#・PHP・Java・VBなど、開発言語が多岐にわたることも強みといえるでしょう。データベースについては、Oracleを代表とするSQL型データベースはもちろん、Accessやオブジェクト指向型のCacheにも対応しています。

    会社名株式会社リテラル
    URLhttps://literal.jp/index.html
    本社所在地〒530-0026 大阪府大阪市北区神山町6-4 アクシス梅田ビル7階
    TEL06-6940-0270
    設立年2013年
    資本金500万円
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    1-13. ダットジャパン株式会社

    おすすめポイント

    • フィリピンを拠点にオフショア開発サービスを提供
    • 医療・健康情報を扱うシステムに精通
    • 地域・研究機関と連携してレセプトデータを活用できるWebシステムを開発した実績あり

    ダットジャパン株式会社はフィリピンを拠点にオフショア開発サービスを提供している会社です。さまざまな業務システムの開発に対応していますが、とくに医療・健康情報を扱うシステムに精通しています。「ラボ型」での契約も可能なため、アジャイル開発と相性がいいことも特徴です。
    主な実績としては、地域・研究機関と連携し、レセプトデータを活用できるWebシステムを開発した事例が挙げられます。このシステムは、匿名化された情報がデータベースにアップロードされ、年齢・地域別に通院回数・医療費・疾病数などを集計できるものです。このように膨大なデータを扱うシステムを開発したい場合は、ダットジャパン株式会社に相談してみてください。

    会社名ダットジャパン株式会社
    URLhttps://www.datt.co.jp/
    本社所在地〒060-0063 北海道札幌市中央区南3条西5丁目1番1ノルベサ5階
    TEL
    設立年1986年
    資本金6,000万円
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    2. 医療システムを外注する際の費用相場

    医療システムを外注する際の費用相場は、数十万円〜500万円程度です。最低限の機能を有したシステムを開発する場合や、パッケージソフトをカスタマイズする場合は、100万円未満で対応してもらえるでしょう。一方、オーダーメイドの医療システムを開発する場合の費用は、400万円〜500万円程度が相場です。
    ただし、オフショア開発を活用すれば、相場の6割〜8割程度のコストで医療システムを開発できることもあります。費用を抑えつつ品質の高い医療システムを開発したい場合は、ぜひオフショア開発を活用してみてください。

    3. 医療システムを外注するメリット

    医療システムを外注によって開発するメリットとしては、次の3点が挙げられます。

    • 導入後のメンテナンスやサポートが受けられる
    • ワークフローにあわせてシステムのカスタマイズができる
    • 自社のリソースを増やせる

    それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

    3-1. 導入後のメンテナンスやサポートが受けられる

    医療システムは開発して終わりではなく、法改正や診療報酬改定などに対応しなければならないことはもちろん、現場からの要望などに応じて継続的に改修していく必要があります。外部の開発会社と契約しておけば、こうした改修にも対応してもらえることは大きなメリットだといえるでしょう。
    自社で専任のIT人材を雇用するより、開発会社と保守契約を結ぶほうがコストを抑えられる点もポイントです。(オフショア開発会社とラボ型契約を結ぶと、よりコストを削減できます)

    3-2. ワークフローにあわせてシステムのカスタマイズができる

    実力のある開発会社は、医療現場のワークフロー(業務フロー)をヒアリングし、その流れに最適化されたシステムを構築してくれます。たとえば患者受付から診療・会計・カルテ管理などの流れに沿った操作性を意識してもらえれば、既存の業務を大きく変更することなく、スムーズに医療システムを導入できるでしょう。スタッフの負担を軽減し、業務効率を向上させるためにも、ぜひ医療システムに強い開発会社に相談してみてください。

    3-3. 自社のリソースを増やせる

    病院内の人的リソースを有効活用するためには、医療システムの構築は外注したほうがいいでしょう。たしかに病院内にITに詳しいスタッフがいる場合、Excel VBAなどを用いて医療システムを自作することも不可能ではありません。しかし本来の業務に加えて医療システムを構築するとなると、多大な負担がかかってしまいます。
    一方、外部の開発会社にシステム構築を任せれば、病院内のスタッフは本来の業務に集中できます。スタッフの負担を減らすためにも、開発会社を適切に頼ってみてください。

    4. 医療システムを外注するデメリット

    医療システムを外注で開発することには多くのメリットがありますが、少なからずデメリットも存在します。とくに考慮すべきデメリットは次の2点です。

    • 要件を明確にする必要がある
    • 費用が高額になる可能性がある

    それぞれのデメリットの概要と対策方法について見ていきましょう。

    4-1. 要件を明確にする必要がある

    外注でシステムを開発する場合、開発会社との間に認識のズレが生じないよう、初期段階で要件を明確する必要があります。業務フロー・必要機能・運用上の制約などを正確に伝えないと、使いにくいシステムになってしまう可能性があるためです。また、開発途中で仕様変更が発生すると、追加費用がかかることもあります。
    このようなリスクを避けるためにも、開発会社とは密にコミュニケーションを取るようにしましょう。また、エンジニアを一定期間にわたって確保できる「ラボ型」形態で契約すれば、仕様変更にも対応してもらいやすいです。

    4-2. 費用が高額になる可能性がある

    システム開発費用は基本的に、開発工数に応じて変動します。そのため要件が複雑だったり、カスタマイズが多かったりすると、費用がかさむ可能性が高いです。また、導入後の保守・サポート費用も依頼する場合、継続的に費用が発生します。そのため長期的に考えると、医療システムの開発・運用に1千万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
    エンジニアを雇用するよりは、開発会社に外注したほうが費用を抑えられますが、さらにコストカットを目指す場合はオフショア開発を活用してみてください。先述したとおり、オフショア開発なら日本国内での開発より2割〜4割程度費用を抑えられることもあります。

    5. 医療システム開発会社の選び方

    それでは最後に、医療システムの開発を委託するシステム開発会社の選び方について見ていきましょう。

    • 医療業界のシステム開発に精通している会社を選ぶ
    • セキュリティ面に強い会社を選ぶ
    • 運用保守などサポート体制が豊富な会社を選ぶ

    それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

    5-1. 医療業界のシステム開発に精通している会社を選ぶ

    医療業界で使うシステムを開発するからには、診療報酬・レセプト・電子カルテの仕様などの専門知識も求められます。そのため医療機関向けのシステム開発実績が豊富な会社を選んだほうが業界特有の要件を理解してもらいやすく、使いやすい医療システムを開発してもらえるでしょう。また、医療スタッフの業務フローを理解している開発会社なら、現場で使いやすいユーザビリティに優れた医療システムを開発してくれます。

    5-2. セキュリティ面に強い会社を選ぶ

    医療システムでは「個人情報」や「診療記録」といった機密性の高い情報を取り扱うため、情報漏洩対策には万全を期す必要があります。そのため開発会社を選ぶときは、セキュリティ対策に強いかどうかも意識しましょう。

    たとえば国際標準化機構(ISO)が定める情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格「ISO27001」を取得している開発会社なら、セキュリティ対策がしっかりしており安心です。オフィスに防犯カメラを設置するなど、開発会社独自のセキュリティ対策が実施されているかどうかも確認してみてください。

    5-3. 運用保守などサポート体制が豊富な会社を選ぶ

    繰り返しとなりますが、医療システムは開発して終わりではなく、長期にわたって運用していかなければなりません。しかしエンジニアのリソースが不足している開発会社は、サポートにまで手が回っていないこともあります。そのため医療システムを適切に使い続けるためには、サポート体制が充実している開発会社を選ぶことが重要です。
    なお、「ラボ型」で契約すれば、開発に携わったエンジニアにそのまま保守運用まで任せられます。そのため医療システムを開発する際は、ぜひ「ラボ型」での契約を検討してみてください。

    6. まとめ

    医療現場の業務を効率化するためには、医療システムの導入が欠かせません。医療システムを病院内で自作することは現実的ではないため、実績豊富なシステム開発会社に委託してシステムを構築してもらいましょう。オフショア開発会社に依頼すれば、高品質な医療システムを安価に開発してもらうことも可能です。

    オルグローラボ株式会社はベトナムに拠点を構えており、数多くのシステムを「ラボ型」形態で開発しています。ISO27001を取得しており、オフィスには防犯カメラを設置しているため、セキュリティ対策も万全です。医療システムの開発にも対応しているため、費用とシステム品質の両方を重視したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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