営業職採用のための適性検査サービスシステムの開発
オルグローラボでは自社サービスの保守・運用もおこなっています。柔軟な開発体制が図れるのでサービスの状況に応じて迅速な対応が可能です。保守・運用を行うことで品質の向上やスキルの蓄積を図っています。
セールススコアとは
組織で活躍しているセールス人材の傾向をもとにマッチング採用を実現できるサービスです。性格や思考行動の傾向、過去の営業成績などから組織それぞれの活躍人材の傾向を分析し、組織と採用候補者とのマッチングを確認することができます。経験と勘の採用では見抜くことができなかったポテンシャルを採用担当の代わりにSALES SCOREが見抜きます。個人の適性のみならず組織の特徴を分析する機能も設けられており、営業採用に特化した適性検査として2019年にリリースされ、200社以上のセールスチーム採用に用いられています。
プロジェクトの概要
製品の開発にあたってはインターフェースの開発のみならず、適性検査の開発、機械学習・統計処理の実装など複数の企業の協力を経ておこなわれリリースされました。そのことから保守・運用・改修には各専門企業に窓口がわかれ時間がかかってしまうことが課題でした。製品リリース後、蓄積したデータの分析をもとに改修をおこなう際に一挙に内製化することを目的に日本国内の開発チーム・オルグローラボのベトナムチームで体制を作りました。
プロジェクトの課題
・サービスの目的に対しての共有不足 ・仕様決定にいたるプロセスの不透明さ ・要件変更の許容範囲の不明確さ ・新しい技術や機械学習の対応力 ・開発リソースの不足
SALESSCORE 事業部代表の吉田にシステム保守・運用についてインタビューを行いました。
SALESSCOREの企画に至った経緯を教えてください。
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吉田
当社も営業職を積極採用していることから人材の活躍、特に早期離職率の改善について課題を感じていました。そこで当時導入していた適性検査をもとに人材の分析をおこなったところ、早期離職者や活躍人材に一定の傾向が見られました。当社で活躍される人材像と、採用したいと思う人材像にミスマッチが生じていたんです。この分析をきっかけに離職率の課題に適切に向き合い、改善策を講じることができた経験をもとに、同様にお困りの企業の助けになるのではないかと製品の企画を開始しました。
元々開発を依頼していた会社から内製に切り替えをされた際に何か苦労などはありましたか?
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吉田
複雑な仕様を内製スタッフに理解してもらうことについては心配がありましたが、まずは簡易的な改修から経験を積んでもらい理解を重ねてもらうことで解消されていきました。内製化直後に苦労した点としては、緊急性の高い不具合やインシデントが発見されたときに、問題が起きている箇所と原因、想定される改善策を内心焦りながらも丁寧に伝えて理解してもらうことです。事業責任者として自分が適切に情報を伝えなければいけないと痛感し勉強しました。いまでは内製の強みをいかして迅速な開発サイクルを組めていますし、開発チーム側からも仕様改善についてアイデアをもらう機会も多くなりました。
多くの採用担当社様にご利用されているサービスですが、開発側との連携において考慮されている点を教えてください。
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吉田
開発側が最も得意とする時間を効率的に使っていただきたいと思っています。目的や課題を開発側の目線に合わせて適切に伝えるためにはどうすればよいか、失敗も含めて良く勉強しています。まだまだ開発チームのマネージャーの力を借りてばかりですが、プロジェクトの目的と情報を適切に伝えれば驚くほど早く開発してくれます。
今後のサービス展開についての展望を聞かせください。
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吉田
組織分析をもっと身近に行っていただけるように、機能の改修を進めていきます。とくに採用候補者の方と配属チーム先との相性を気にされる企業様は多く、テストとして様々な機能やツールをリリースしていきたいと考えています。