事例の一覧

バンコク日系不動産 物件サイト
「ヨシダ不動産」のラボ型オフショア開発事例

クライアント

ヨシダ不動産

安次富 誠様

2012年より、バンコク・シラチャ・パタヤにて、日本人向けの不動産仲介業を営んでいます。
前身となる小林不動産(現在は同じヨシダホールディングスグループに属する)を含めると、1985年以来、約32年の歴史があります。
当初は、日系企業の駐在員向け住居仲介を主軸とし、お部屋探しから入居・退去まで、一貫したサポートを提供してきました。現在も、これが売上の90%を占めています。
さらに、4年前からオフィス物件の仲介、2年前から投資用コンドミニアムの売買仲介を開始し、事業の幅を広げています。

ヨシダ不動産の安次富さんです

バンコクの日系不動産会社の中で、貴社と他社の違いは何でしょうか?

  • 安次富

    弊社はバンコクの日系不動産業界の中で5本の指に入る総合力を持っていると自負しています。総合力というのは、豊富な取扱件数と常に最新の情報を提供できる体制に加え、賃貸だけでなく、オフィス物件やコンドミニアムの売買にも対応していることを指します。

貴社の強みを教えてください。

  • 安次富

    弊社の強みは、取扱件数の多さと、常に最新の情報を提供できることです。タイ人スタッフが定期的に電話で確認し、物件データを継続的に更新しています。これは当たり前のことのように思えますが、愚直に徹底し続けることこそが、弊社の強みです。 また、取扱い物件の「量」と「質」をトップクラスで維持することにより、投資用物件の売買においても、迅速に入居者を見つけることが可能です。そのスピード感と実績も、弊社が誇る強みのひとつです。 さらに、販売した投資物件に対して即座に入居者を確保できる仕組みがあり、豊富な取扱い実績と常に更新される物件データベースを活用して、投資先物件の入居者が付きやすいかどうかについても、経験とデータに基づいたアドバイスを提供しています。

なぜラボ型開発を導入したのでしょうか?

  • 安次富

    コスト面のメリットはやはり大きいです。日本での外注と比べると、半分以下にまでコスト削減できました。また、ラボで採用したエンジニアは、同じチームのように柔軟かつスピーディーな開発が可能です。弊社では、最初の仕様書や予定がいきなり変更になるというケースも多々あります。そんなケースでも、必要な内容さえしっかり伝えれば柔軟に対応してくれます。 外注の場合、再見積もりや追加料金の支払いなど、時間もコストも増えてしまいます。 また、優先的に対応しないといけない案件が発生した時も、すぐに対応してもらえるのが魅力ですね。

貴社が情報開示にこだわるのはなぜですか?

  • 安次富

    それは、情報開示が信頼につながるからです。 弊社は速報性を重視し、常に最新の情報を提供することを大切にしています。 例えば、街の不動産会社では、空室情報を紙に印刷し、ウィンドウに貼り出すことがあります。その情報が豊富で、最新かつ正確であればあるほど、信頼できる不動産会社として評価されます。 弊社は、WEBサイトも同じ考え方で運用しています。 物件情報の鮮度と正確性を徹底し、信頼性の高い不動産サービスを提供することが重要だと考えています。

事業戦略におけるWEBサイトの目的と位置づけについて教えてください。

  • 安次富

    WEBサイトの目的は、バンコク・シラチャ・パタヤにあるすべての賃貸物件を紹介することです。 ただの取扱物件リストではなく、お客様にできる限り詳細な情報を提供することを重視しています。 具体的には、築年数、ベッドルームの数、物件の特徴、さらにはフィットネス設備のマシン数まで、細かく記載しています。また、物件の空室情報を毎日更新し、引越しを検討しているお客様が、現在入居可能な物件をリアルタイムで把握できるようにしています。 当社のWEBサイトは、豊富な物件データベースの「量」と「質」を最大限に活かした情報プラットフォームとして位置づけています。

貴社のWEBサイトはどのようなターゲットに向けて作られていますか?

  • 安次富

    当社のメインのお客さまは日系企業の駐在員ですが、実際に情報をご提供するのはその企業の総務部門の方になります。駐在員向けの仲介業務は、最終的にはB2Cなのですが、B2Bの要素を多分に持っています。B2Bの取引においては、「ちゃんとしている」「信頼できる」という評価が非常に大きな役割を持っています。当社のWEBサイトは、このようなコンセプトを実現するものとして作られました。

貴社のWEBサイトは、どのような目的やコンセプトで設計されていますか?

  • 安次富

    WEBサイトは自社の独自のバリューを実現するものであり、企業のコンセプトそのものを反映しています。 そのため、当初からフルスクラッチで制作をしていました。 2012年にサイトをリリースしましたが、運用を続ける中でエラーが発生したり、改善が必要な箇所が出てきたりしました。また、実際に使用することで新たな課題が見えてくることも多く、事前に工数を見積もる従来型のアプローチでは対応が難しいと感じていました。 その後、2年後にはオフィス物件および売買事業への拡大を決定。賃貸用システムを拡張する必要がありましたが、その開発が課題となっていました。そこで、月額固定の準委任契約を提供するオルグローラボと出会いました。 初回は8ヶ月、2回目は6ヶ月というように、期間を区切りながら専任エンジニアをアサインする形が、弊社のビジネス課題の解決に適していました。

今後、ラボ型開発をどのように活用していく予定ですか?

  • 安次富

    私たちは、各物件の情報量をさらに充実させ、より臨場感のあるコンテンツへと進化させていきたいと考えています。 近年、日本人が海外での生活に慣れ、「場馴れ」してきたことは、一時的なインターネットの流行ではなく、大きなトレンドのひとつです。ネット上で豊富な情報を得られるようになったことで、総務のサポートや不動産会社の営業を介さなくても、物件探しができるようになりました。 そのため、利用者は「部屋の中の様子」や「物件の雰囲気」などを、より視覚的かつ直接的に知りたいというニーズが高まっています。この流れに対応するため、今後も新たな機能を追加し、継続的に改善を進めることが不可欠です。 その実行部隊として、私たちはオルグローラボに大いに期待しています。