エチオピアのオフショア開発の特徴とは?メリット・デメリットを解説!

エチオピアのオフショア開発の特徴とは?メリット・デメリットを解説!

オフショア開発の委託先として、東南アジア以外の国を検討している方もいるのではないでしょうか。そんな方に知ってもらいたい国が、エチオピアです。アフリカは第二の東南アジアになるとも言われており、エチオピアはアフリカで3番目に人口が多い国であることから、今後の成長に期待が集まっています。この記事では、エチオピアのオフショア開発について、今後の可能性を交えて解説します。

 

【目次】
1. オフショア開発とは?
2. エチオピアのオフショア開発の基本情報
2-1. 人口
2-2. 公用語
2-3. 首都
2-4. 宗教
2-5. 主な産業
2-6. 経済成長率
2-7. 国民性
3. エチオピアにおけるオフショア開発の特徴は?
4. エチオピアのオフショア開発における費用相場
5. エチオピアのオフショア開発のメリット
6. エチオピアのオフショア開発のデメリット
7. エチオピアのオフショア開発の今後の可能性は?
8. まとめ

 

1. オフショア開発とは?

オフショア開発とは、海外(offshore)へエンジニア業務(システム開発やWeb制作など)を委託することです。日本よりもエンジニアの人月単価相場が安い国へ委託することで、コスト削減が見込めます。

 

また、若いエンジニアが多い国へ委託することで、人手不足の日本国内でエンジニアを探すより容易にリソース確保できることもメリットです。

 

日本からオフショアする場合、ベトナムやフィリピンなど東南アジアの国々への委託をイメージするほうが多いかもしれません。しかし、アフリカや南米、東欧などへ委託する選択肢もあります。

 

この記事では、アフリカのエチオピアでのオフショア開発について紹介します。

 

2. エチオピアのオフショア開発の基本情報

エチオピアでのオフショア開発の基本情報は次の通りです。

人口 約1億1,787万人(2021年)
公用語 アムハラ語、アファル語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語
首都 アディスアベバ
宗教 キリスト教、イスラム教など
主な産業 農業
経済成長率 21世紀に入って二桁成長が続いている
国民性 独立志向が高い

 

それぞれの詳細を紹介します。

 

2-1. 人口

エチオピアの人口は、2021年のデータで約1億1,787万人です。人口の世界ランキングは14位で、アフリカではナイジェリア・エジプトについで3番目に人口が多い国となっています。

 

2-2. 公用語

エチオピアの公用語はアムハラ語、アファル語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語です。なお、エチオピアは歴史上一度も植民地支配されたことがありません。そのため、ヨーロッパ系・アラビア系のどちらも公用語ではないアフリカ唯一の国です。

 

2-3. 首都

エチオピアの首都はアディスアベバです。なお、アディスアベバにはエンジニアを輩出している「アディスアベバ大学」があります。アディスアベバ大学はアフリカ大学ランキングでトップ10に入ったこともあり、米国のハーバード大学とは姉妹校です。

 

2-4. 宗教

エチオピアでは約6割の方がキリスト教を、約3割の方がイスラム教を信仰しています。ただし、80以上の民族が暮らしている多民族国家であるため、アニミズム信者の方も一定数いることが特徴です。

 

2-5. 主な産業

エチオピアの主産業は農業です。トウモロコシやヤムイモ、コーヒー豆などが盛んに栽培されています。これら農産物の輸出が、エチオピアの外貨獲得手段です。

 

2-6. 経済成長率

エチオピアは世界最貧国の一つです。しかし、2014年には世界最高の経済成長率を記録するなど、21世紀に入ってから目覚ましい成長を遂げています。ただし、未だに最貧国であることに変わりなく、今後の成長が期待されています。

 

2-7. 国民性

エチオピアは他のアフリカ諸国と異なり、植民地支配を受けたことがありません。そのため、独立志向が高い人が多いといわれています。エンジニアには独立志向が必要と言われることもあるので、エチオピアの国民性はエンジニア気質であると言えるでしょう。

 

3. エチオピアにおけるオフショア開発の特徴は?

エチオピアにおけるオフショア開発の特徴としては、まだ事例が少ない点が挙げられます。

 

エチオピアはオフショア開発の委託先としては一般的ではなく、まさに現在発展途上の国です。エチオピアでオフショア開発を請け負う企業も設立されており、今後の発展が期待されます。

 

4. エチオピアのオフショア開発における費用相場

エチオピアでのオフショア開発は事例が少なく、明確な費用相場はありません。同じアフリカの国でのオフショア開発だと、エジプトの人月単価が35万円程度、南アフリカの人月単価が45万円程度です。

 

エチオピアの経済状況を考えると、これらの相場よりはコストを抑えられるでしょう。

 

5. エチオピアのオフショア開発のメリット

エチオピアでのオフショア開発のメリットとしては、若い人材を確保しやすいことが挙げられます。先述したアディスアベバ大学は、東アフリカの国として初めてアフリカ大学ランキングトップ10入りした名門校です。東アフリカの優秀な人材が集まっているので、若く優秀なエンジニアを低コストで確保できます。

 

また、エチオピアは外貨獲得に積極的なので、日本からのオフショア開発は歓迎される可能性も高いです。記事冒頭で紹介したコーヒー豆輸出産業よりも効率的に外貨を獲得できるオフショア開発は、エチオピアから見た際のメリットも大きいと言えます。

 

6. エチオピアのオフショア開発のデメリット

エチオピアでのオフショア開発は、ベトナムやフィリピンなど東南アジア諸国と比べると多くありません。そのため、技術・知識ともに、若干の不安があることも事実です。

 

また、インフラが未整備な部分もあり、2020年には軍事衝突が発生するなど政情に不安もあることから、オフショア企業の就労環境に懸念があります。

 

7. エチオピアのオフショア開発の今後の可能性は?

エチオピアでのオフショア開発は、今後ますます発展していく可能性を秘めています。

 

エチオピア政府は外貨獲得産業を重視していると言われています。人件費のみで外貨を獲得できるオフショア開発産業は、農産物などの輸出よりも効率的に外貨を獲得できる手段です。若い人材が多いことから、今後は東南アジア諸国のようにエンジニア人材の育成に力を入れていくことが期待されます。

 

8. まとめ

エチオピアは最貧国の一つですが、若い人材が多いことが特徴です。外貨獲得の手段として、これからオフショア開発が活発化していくことが予想されます。

 

ただし、オフショア開発の実績は乏しいと言わざるを得ません。安心してオフショア開発を委託したい場合は、ベトナムなど日本からのオフショア開発が多い国を選んだほうが良いでしょう。

 

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