モンゴルのオフショア開発の特徴とは?メリット・デメリットを解説!

モンゴルのオフショア開発の特徴とは?メリット・デメリットを解説!

オフショア開発というとベトナムや中国を思い浮かべるほうが多いかもしれません。しかし、コストを抑えたい場合はモンゴルへオフショアするという選択肢もあります。この記事では、モンゴルでのオフショア開発のメリット・デメリット、今後の可能性について解説します。

 

【目次】
1. オフショア開発とは
2. モンゴルのオフショア開発の基本情報
2-1. 国民性
2-2. 公用語
2-3. 経済成長率
2-4. エンジニアの技術力
3. モンゴルのオフショア開発の特徴
4. モンゴルのオフショア開発のメリット
4-1. 開発コストを抑えられる
4-2. 日本語を話せるエンジニアが増えつつある
4-3. 今後の可能性が期待できる
5. モンゴルのオフショア開発のデメリット
6. モンゴルのオフショア開発の今後について
7. モンゴルのオフショア開発会社のおすすめ3選
7-1. 株式会社キャピタルナレッジ
7-2. 株式会社アンタス
7-3. 株式会社osechi
8. まとめ

 

1. オフショア開発とは

オフショア開発は、コスト削減を目的として海外(Offshore)へ開発業務を委託することです。

 

また、日本はエンジニア人材の人手不足が著しいですが、海外であれば優秀なエンジニアを比較的簡単に獲得できます。そのため、自社のリソース不足を補うためにオフショア開発を行う企業も多いです。

 

オフショア開発では日本よりも人件費の安い東南アジアの国々へ委託することが一般的ですが、コスト削減を重視する場合は、この記事で紹介するモンゴルへの委託を検討しても良いでしょう。モンゴルであれば、タイやベトナムよりも安く委託できる場合もあります。

 

2. モンゴルのオフショア開発の基本情報

▼ モンゴルのオフショア開発の基本情報は次の表の通りです。

 

国民性 温厚で優しい
公用語 モンゴル語
経済成長率 順調に成長している
日本との時差 今後の向上に期待

 

それぞれの詳細を紹介します。

 

2-1. 国民性

モンゴルは温厚で優しい国民性であると言われています。その一方、勝負事にはこだわり、負けず嫌いであることも特徴です。また、大学進学率が日本よりも高いなど、教育熱心な側面もあります。

 

2-2. 公用語

モンゴルの公用語はモンゴル語です。モンゴル語は日本語と文法が似ています。大相撲のモンゴル人力士の方々が日本語を流暢に扱っているように、比較的日本語との相性は良いです。

 

2-3. 経済成長率

モンゴルの経済も新型コロナウイルスの影響を受けて落ち込みましたが、現在では回復基調にあり、石炭や銅などの輸出増を背景に成長しています。また、国策としてIT化を進めており、エンジニア人材が増加していることも特徴です。

 

2-4. エンジニアの技術力

モンゴルのエンジニアは教育熱心な国民性もあり、技術の習得に貪欲です。現状では必ずしも技術力が高いとは言えませんが、今後の向上に期待できます。

 

3. モンゴルのオフショア開発の特徴

モンゴルのオフショア開発の特徴としては、コストの安さが挙げられます。技術力は高くありませんが、その分コストを抑えて委託できるケースが多いです。そのため、ゼロからシステムを開発する案件ではなく、コーディングなどの実際に手を動かす作業を委託すると良いでしょう。

 

また、日本語が話せるエンジニアもいるため、プロジェクトマネージャーは社内に置き、作業スタッフとしてモンゴルのオフショア企業を活用する方法もオススメです。

 

4. モンゴルのオフショア開発のメリット

モンゴルでオフショア開発を行うメリットとしては、次の3点が挙げられます。

 

開発コストを抑えられる

日本語を話せるエンジニアが増えつつある

今後の可能性が期待できる

 

それぞれの詳細は次の通りです。

 

4-1. 開発コストを抑えられる

モンゴルでのオフショア開発は、中国やインドなどと比べると開発コストを抑えられることがメリットです。

 

中国やインドでのオフショア開発だと予算オーバーしてしまう場合は、モンゴルへのオフショアを検討してみてください。モンゴルであれば、東南アジアでも最安水準のミャンマーと同程度で委託できる場合も多いです。

 

4-2. 日本語を話せるエンジニアが増えつつある

モンゴルでは日本語を話せるエンジニアが増えつつあることもメリットです。モンゴルには日本へ留学する人材も多く、日本の高等専門学校へ留学する「高等専門学校留学プログラム」によって理系人材を増やす取り組みも行われています。

 

これらの取り組みが続けば、今後はますます日本からのオフショア開発に対応できるエンジニアが増えていくでしょう。

 

4-3. 今後の可能性が期待できる

オフショア開発の委託先としてのモンゴルは、現時点ではベトナムや中国ほど魅力的ではありません。しかし、先述した「高等専門学校留学プログラム」をはじめ、エンジニアを育てる環境は徐々に整いつつあります。

 

中国やインドのエンジニアの人月単価が高騰する中、モンゴルはベトナムに次ぐIT人材の供給市場となるかもしれません。

 

5. モンゴルのオフショア開発のデメリット

モンゴルでのオフショア開発のデメリットは、現状では技術力が十分にないことです。モンゴル企業のオフショア実績は多くないため、高度な開発には向いていません。人月単価は安いものの、モンゴルへオフショアする際は小規模な案件から始めたほうが良いでしょう。

 

6. モンゴルのオフショア開発の今後について

モンゴルのオフショア開発は、今後盛んになっていくと考えられます。現状では十分な実績がなく、オフショア委託先としてモンゴルを選ぶことには不安があるかもしれません。しかし、今後オフショア開発の実績が増えれば、ベトナムやタイなどのように日本からのオフショア開発の定番委託先となるでしょう。

 

また、ベトナムやタイのエンジニアの人月単価も上昇傾向にあるため、コストを抑えたい企業からのオフショア案件は継続的に増えていくことも予想されます。今後の成長を見込んで、今からモンゴルのオフショア企業と繋がりを作っておいてもよいでしょう。

 

7. モンゴルのオフショア開発会社のおすすめ3選

▼ 最後に、オススメのモンゴルオフショア開発企業を3社紹介します。

 

株式会社キャピタルナレッジ

株式会社アンタス

株式会社osechi

 

それぞれの会社の特徴は次の通りです。

 

7-1. 株式会社キャピタルナレッジ

株式会社キャピタルナレッジは、モンゴルとミャンマーに拠点を構えるオフショア開発企業です。ラボ型オフショア開発とオフショア受託開発に対応しています。

 

モンゴル人エンジニア、ミャンマー人エンジニアともに日本語に対応しているため、コミュニケーションが取りやすいことが特徴です。

 

会社名 株式会社キャピタルナレッジ
拠点 大阪、東京(日本)
ウランバートル(モンゴル)
ヤンゴン(ミャンマー)
対応ジャンル アプリ開発
サイト制作
開発ツール php、Laravel、React、Swift、JavaScript、CSS3、HTML5、JAVA、Node-jsなど

 

 

7-2. 株式会社アンタス

株式会社アンタスは、モンゴルの開発パートナーとオフショア開発を行っている企業です。AIとRPAを利用した業務自動化ソリューションなどを開発しています。

 

モンゴル出身のエンジニアが在籍しているため、モンゴルのパートナー企業との連携もスムーズです。プロジェクトの進行具合によってはプロジェクトマネージャーがモンゴルへ行くこともあるため、スケジュール管理には信頼がおけます。

 

会社名 株式会社アンタス
拠点 札幌(日本)
モンゴルに開発パートナーの拠点あり
対応ジャンル 業務自動化ソリューション開発
アプリケーション開発
開発ツール AIとRPAに関連する各種環境

 

 

7-3. 株式会社osechi

株式会社osechiは、ホームページ制作やBtoBのシステム開発を行っている会社です。2019年からモンゴルでのオフショア開発を行っています。

 

モンゴルへオフショアすることで、各種サービスを低価格で提供していることが特徴です。コーディング代行など、手を動かす作業だけを委託しても良いでしょう。

 

会社名 株式会社osechi
拠点 大阪(日本)
モンゴル
対応ジャンル ホームページ制作
コーディング代行
システム開発
開発ツール HTML、WordPress、JavaScriptなど

 

8. まとめ

この記事で紹介したように、モンゴルのオフショア開発はこれからの伸びしろが多い状況です。現状の技術力は高くありませんが、コストを抑えたい企業からの案件を継続的に受託することで、今後は技術力も向上していくと考えられます。

 

モンゴルには日本語を話せるエンジニアもいるため、自社のエンジニア部門としてモンゴルのオフショア企業を活用しても良いでしょう。

 

一方、大規模な案件や技術が必要な案件などは、モンゴルへのオフショア委託だと開発が難しい場合もあります。コスト削減と共にある程度の技術も求めている場合は、ベトナムなど日本からのオフショア開発実績が豊富な国へ委託すると良いでしょう。

 

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