1. オフショア開発で納期が遅れる理由とは?
▼ オフショア開発で納期が遅れる理由は、以下の5つが挙げられます。
【オフショア開発で納期が遅れる理由】
1. オフショア開発依頼国のインフラが発達途中
2. 文化・商習慣の違い
3. 新型コロナウィルスの影響
4. コミュニケーション不足
5. 言語の違い
それぞれ詳しく説明していきます。
1-1. オフショア開発依頼国のインフラが発達途中
オフショア開発依頼国のインフラが整っていない場合、通信環境が悪くデータ転送に時間がかかることがあります。また停電や自然災害なども発生しやすく、作業が中断されることがあります。
1-2. 文化・商習慣の違い
オフショア開発の発注国と受注国との間に大きな文化的・商習慣的違いがある場合、認識の齟齬が生じたり意思疎通が困難だと感じることがあります。たとえば、ミーティングの開始時間や締め切りについての認識の違い、報告方法の違いなどが挙げられます。
1-3. 新型コロナウィルスの影響
新型コロナウィルスの影響でリモートワークが増えたことによる混乱や、適切な作業環境が確保できないことも、納期が遅れる原因のひとつです。また、ワクチン接種の進捗によって従業員の感染リスクが変化することで、業務に支障が生じることもあります。
1-4. コミュニケーション不足
コミュニケーション不足が生じることでタスクの優先順位が不明瞭になったり、指示の把握不足で不具合が発生したりすることがあります。進捗報告やミーティングの頻度が低い場合も問題が発見されにくくなり、納期が遅れることがあります。
1-5. 言語の違い
オフショア開発は大抵の場合双方の言語が異なるため、意思疎通が難しくなります。とくに技術用語や専門用語は翻訳が難しいため、双方の理解に誤解が生じる可能性が高くなります。
2. オフショア開発で納期を短縮する方法を紹介
▼ オフショア開発で納期を短縮する方法は、以下の4つがあります。
【オフショア開発で納期を短縮する方法】
1. インフラが整備されている国を選ぶ
2. コミュニケーションを積極的に取る
3. 徹底した進捗管理を行う
4. ブリッジSE・PMの質を見極める
それぞれ詳しく説明していきます。
2-1. インフラが整備されている国を選ぶ
オフショア開発の納期短縮を行う場合には、開発委託国としてインフラが整備されている国を選ぶことが重要です。前述のようにオフショア開発受注国のインフラが発達途中だと、通信環境の問題が発生しやすく、作業の進捗に遅れが生じることがあります。
そのため開発委託国を選ぶ際は、インターネット回線速度の速さやVPNの接続の安定性を確認し、スムーズなデータ転送が可能な国を選びましょう。
2-2. コミュニケーションを積極的に取る
オフショア開発先とコミュニケーションを積極的に取ることも、納期を短縮する方法のひとつです。オフショア開発では、文化・商習慣・言語の違いなどからコミュニケーションがスムーズに取れないことがあります。
そのため、チーム間で密接なコミュニケーションを取ることが必要です。具体的には、定期的なミーティングや進捗報告の義務化、コミュニケーションツールの活用などが挙げられます。
2-3. 徹底した進捗管理を行う
進捗管理を徹底することは、納期遅延を防ぐだけでなく納期短縮にもつながります。具体的には、目標設定や現状の把握・エンジニアごとのタスク管理・目標に対するズレの確認・改善案の検討などを行います。
進捗状況を定期的にチェックし、開発チームがタスクを完了するためのサポートを行うことで、納期短縮を実現できます。
2-4. ブリッジSE・PMの質を見極める
オフショア開発では、開発チームと開発依頼者側の間にブリッジSE・PMが入ることがあります。ブリッジSE・PMは、チーム間のコミュニケーションや進捗管理を担当する重要なポジションです。
そのためオフショア開発の納期を短縮するには、ブリッジSE・PMの質を見極めることが必要です。コミュニケーション能力・プロジェクトマネジメントのスキル・テクニカルな知識などを確認し、質の高い仕事をしてくれるブリッジSE・PMを見極めましょう。
3. オフショア開発における進捗管理のポイントとは?
オフショア開発における進捗管理は、納期を短縮する上で重要なタスクです。
▼ 進捗管理のポイントは、以下の4つが挙げられます。
【オフショア開発における進捗管理のポイント】
1. 目標設定と現状を把握する
2. エンジニアごとにタスク管理をする
3. 目標に対するズレの確認
4. 改善案を検討していく
それぞれ詳しく説明していきます。
3-1. 目標設定と現状を把握する
オフショア開発の進捗管理で最も重要なことは、開発の目標設定を明確にして現状を把握することです。目標設定には、納期・品質・機能・コストなどが含まれます。
現状把握には、各タスクの進捗状況・問題点・リソースの使用状況などが含まれます。ゴールとそこに至るまでの道のりをチーム全体が把握することで、効率的にオフショア開発が進みます。
3-2. エンジニアごとにタスク管理をする
開発の進捗状況を正確に把握するには、エンジニアごとにタスク管理を行うことも大切です。プロジェクトに参加する各エンジニアに対して、具体的なタスクや期日を割り当て、タスクごとに進捗状況を把握します。
エンジニアごとの進捗状況の把握は、チーム全体の進捗状況を把握するだけでなく、個々のエンジニアの負荷状況や課題の発見につながります。詳細な状況把握により、プロジェクトを効率的かつ迅速に進められるのです。
3-3. 目標に対するズレの確認
オフショア開発における進捗管理は、目標と現状とのズレの確認にも役立ちます。目標と現状でズレが生じた場合、早期に状況を把握し原因を分析する必要があります。進捗管理において、進捗状況の共有・報告体制の整備・課題や問題点の共有などをこまめに行っていれば、目標とのズレが早期に発見できます。
3-4. 改善案を検討していく
進捗管理で状況を把握したら、問題点を抽出し改善案を検討していくことも大切です。改善案としてよく検討されることには、コミュニケーションや調整の方法・技術的な問題の解決・品質向上のための対策・プロジェクトマネジメントの改善などがあります。
4. ブリッジSE・PMの見極めポイントとは?
ブリッジSE・PMの仕事の質は、オフショア開発の納期短縮に直結します。
▼ ブリッジSE・PMを見極めるポイントとして、以下の4つがあります。
【ブリッジSE・PMの見極めポイント】
1. 語学力をチェック
2. ブリッジSE・PMの経験値をチェック
3. 柔軟な対応力があるかをチェック
4. ITスキルをチェック
それぞれ詳しく説明していきます。
4-1. 語学力をチェック
国外の人とやり取りをするオフショア開発において、外国語の能力は必須です。英語はもちろんのこと、オフショア委託先言語の言葉がどのくらい堪能かもチェックし、円滑なコミュニケーションができるか確認しましょう。
4-2. ブリッジSE・PMの経験値をチェック
ブリッジSE・PMの経験値は、プロジェクトマネジメントやコミュニケーションのスキルを確認する上で重要な要素です。オフショア開発は価値観の異なるさまざまな人と関わりながら行うため、豊富な経験を持ったブリッジSE・PMがいると心強いです。
4-3. 柔軟な対応力があるかをチェック
オフショア開発では、予期せぬトラブルや問題が発生することがあります。特に納期トラブルは慎重かつ迅速に対処する必要があるため、柔軟な対応力は必要不可欠です。さまざまな状況に対応できるブリッジSE・PMを選ぶことが、納期トラブルのすばやい解決や納期短縮につながります。
4-4. ITスキルをチェック
オフショア開発では、技術的な問題や課題が発生することがあります。そのためITスキルが高く、開発プロセスや技術的な問題に精通しているブリッジSE・PMを選ぶことが必要です。技術的な問題解決ができるブリッジSE・PMは、納期短縮だけでなくプロジェクトの成功にも大きく貢献します。
5. まとめ
本記事では、オフショア開発の納期短縮を実現する方法を解説しました。ポイントとしては、インフラが整備されている国を選ぶこと、コミュニケーションを積極的に取り進捗管理を徹底すること、ブリッジSE・PMの質を見極めることが大切です。
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