ブラジルのオフショア開発の特徴とは?メリット・デメリットを解説!

ブラジルのオフショア開発の特徴とは?メリット・デメリットを解説!

ブラジルは、IT産業が発展している世界的にも有数な国のひとつです。特にオフショア開発においては多くの実績を持っています。そこで本記事では、ブラジルオフショア開発の特徴について解説し、メリットについても紹介します。

 

【目次】
1. オフショア開発とは
2. ブラジルのオフショア開発の基本情報
2-1. 国民性
2-2. 公用語
2-3. 経済状況
2-4. 日本との時差
2-5. エンジニアの技術力
2-6. エンジニアの人月単価
2-7. エンジニアの平均年収
3. ブラジルのオフショア開発の特徴
4. ブラジルのオフショア開発のメリット
4-1. 12時間の時差の有効活用が可能
4-2. エンジニアの技術力が高い
5. ブラジルのオフショア開発のデメリット
6. まとめ

 

1. オフショア開発とは

オフショア開発とは、国境を越えたソフトウェア開発のことを指します。国内から海外の企業・開発チームに、ソフトウェア・アプリケーション・ウェブサイトなどの開発を委託することです。

 

オフショア開発を利用すれば、国内よりも人件費の安い海外で開発を行えるためコストを削減できます。また、人材の確保やスピード感のある開発も実現可能です。

 

しかし一方で、自国とは文化・言語・商習慣・法律・時間帯などが異なるため、それに伴う問題が発生することもあります。

 

2. ブラジルのオフショア開発の基本情報

 

国民性 情熱的・社交的
公用語 ポルトガル語
経済状況 南米最大の経済大国だが、コロナにより状況悪化
日本との時差 日本の方が12時間早い(サマータイムは11時間)
エンジニアの技術力 南米でトップレベル
エンジニアの人月単価 約44万円~70万円
エンジニアの平均年収 約250万円

 

 

2-1. 国民性

ブラジルの国民性は情熱的と言われています。音楽・ダンス・サッカーなどが盛んで、熱狂的になる人々が多い印象です。また社交的でフレンドリーな性格の人が多いとも言われています。

 

2-2. 公用語

ブラジルの公用語はポルトガル語です。ポルトガル語は文法や表現が複雑で、習得が難しいとされています。しかし発音は簡単であるため、日本人にとっては比較的学びやすい言語です。

 

2-3. 経済状況

ブラジルは南アメリカ最大の経済大国ですが、貧困層の割合が高く社会問題を多く抱えている一面もあります。2020年には、新型コロナウイルスの影響により経済が打撃を受けました。現在は回復傾向にありますが、依然として厳しい状況が続いています。

 

2-4. 日本との時差

ブラジルと日本の時差は、日本の方がブラジルより12時間早くなっています。つまり、日本が午前9時の場合、ブラジルでは前日の午後9時になります。また、サマータイム時の時差は11時間になります。

 

2-5. エンジニアの技術力

ブラジルのエンジニアは、南米でもトップレベルの技術力を持っています。とくに、ブラジル南部には日本企業が進出しており、高い技術力を持つエンジニアが多く活躍しています。

 

2-6. エンジニアの人月単価

ブラジルのエンジニアの人月単価は、日本円にして約44万円〜70万円です。中国やヨーロッパに比べると高めですが、アジア諸国に比べると安い傾向にあります。また日本企業が進出している南部の都市圏では、人件費が高い傾向にあります。

 

2-7. エンジニアの平均年収

ブラジルのエンジニアの平均年収は、日本円に換算すると約250万円です。ただし、地域・経験・スキルによって差があります。ブラジルにおいてエンジニアは、他の職種に比べて高い給与を得られるとされています。

 

3. ブラジルのオフショア開発の特徴

ブラジルは近年IT産業が急速に発展し、オフショア開発依頼先として多くの企業から注目を浴びています。

 

▼ 以下では、ブラジルのオフショア開発の特徴を3つ説明します。

 

1. 優秀なIT人材が数多く存在する
2. 英語力が高い
3. コストパフォーマンスが良い

 

ブラジルのオフショア開発における最大の特徴は、優秀なIT人材が数多く存在することです。ブラジルでは、多くの大学や教育機関がコンピューターサイエンスや関連分野の教育を提供しています。 そのため多くの優秀なIT人材が存在しており、オフショア開発において高品質なサービスを提供できます。

 

ブラジルのオフショア開発における2つめの特徴は、英語力が高いことです。ブラジルでは英語教育が積極的に推進されており、多くの人々が英語を話せます。よってブラジルの公用語であるポルトガル語を話せる人材が社内にいなくても、英語だけで問題なくコミュニケーションを取れる場合があります。

 

ブラジルのオフショア開発における3つめの特徴は、コストパフォーマンスがよいことです。ブラジルのエンジニアの人月単価は、日本円にして約44万円〜70万円です。この数字はアジア諸国に比べて低く、オフショア開発によって人件費を削減したい企業にとって、コストパフォーマンスが良いと言えます。

 

4. ブラジルのオフショア開発のメリット

▼ ブラジルのオフショア開発のメリットとして、以下の2つが挙げられます。

 

1. 12時間の時差の有効活用が可能
2. エンジニアの技術力が高い

 

4-1. 12時間の時差の有効活用が可能

ブラジルと日本の間には12時間の時差があります。日本が朝のときブラジルは夜で、ブラジルが朝のとき日本は夜になります。

 

この時差を有効活用すれば、日本が夜の間ブラジルは朝なので作業を任せ、日本が朝になってからすぐにチェックする、というスタイルが取りやすくなります。

 

このように、ブラジルと日本との12時間の時差を利用すれば、24時間体制での開発が可能になります。開発スピードを通常の2倍に加速することも期待できます。

 

4-2. エンジニアの技術力が高い

ブラジルは、エンジニアの技術力の高さで知られる国のひとつです。技術力が高い理由として、高度な工学教育を提供する大学が多いことが挙げられます。

 

ブラジルにはIT人材を育成する教育機関が多く、とくにサンパウロ大学・カンピナス大学・リオデジャネイロ連邦大学などが代表的です。これらの大学は、エンジニアリング・情報技術・電子工学・通信技術などの分野で高度な教育を提供しています。

 

5. ブラジルのオフショア開発のデメリット

ブラジルのオフショア開発において最も注意すべき点として、政治や社会情勢の不安定さによる安定的な生産性確保の難しさがあります。

 

政治的な不安定さとしては、政治家や政策の変更によるビジネス環境の変化や、政治的な不正行為によるコーポレートガバナンスの欠如などが考えられます。

 

社会情勢の不安定さとしては、ストライキやデモなどの社会運動・犯罪や暴力事件などの治安の悪化などが予想されます。これらの出来事により、安定した生産性を確保するのが難しくなる恐れがあります。

 

6. まとめ

本記事では、ブラジルのオフショア開発の特徴を解説しました。

 

ブラジルのオフショア開発の特徴は3つあり、

 

  • 優秀なIT人材が多いこと
  • 英語力が高くコミュニケーションが取りやすいこと
  • アジア諸国に比べて人件費が安いこと

が挙げられます。

 

これらのポイントの他にもメリットがあり、専門知識を持った技術者が多いことや、12時間の時差を利用した24時間の開発体制がとれることなどがあります。このような点から、ブラジルのオフショア開発は日本企業にとって利便性が高いです。

 

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