1. オフショア開発会社とは
オフショア開発会社とは、オフショア開発サービスを提供する企業のことです。オフショア開発は、日本人エンジニアより人件費が安い海外のエンジニアを活用することで、日本国内で開発するニアショア開発よりも開発コストを抑えて開発を進める手法を指します。
オフショア開発を行う方法は、自社で海外に開発拠点を構築し、エンジニアを確保して自社で開発を進めるか、オフショア開発会社に委託するかの2種類です。海外拠点の構築やエンジニアの採用・教育には高額な初期費用と維持費がかかるため、近年ではオフショア開発会社を活用したオフショア開発が注目されています。
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オフショア開発会社が提供するサービスには、ラボ型オフショア開発サービスと受託型オフショア開発サービスの2種類があります。ラボ型オフショア開発サービスでは、クライアント専用にエンジニアチームを編成し、クライアント主導で開発を行います。受託型オフショア開発サービスでは、オフショア開発会社がクライアントの要望に応じて開発を行い、成果物を納品します。
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2. オフショア開発企業のおすすめ10選
オフショア開発のおすすめ企業は以下の10社です。
1. オルグローラボ株式会社
2. 株式会社Sun Asterisk
3. 株式会社Core
4. 株式会社AutoMagic
5. VNEXT JAPAN株式会社
6. 株式会社キャピタルナレッジ
7. 株式会社モンスターラボホールディングス
8. 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
9. 株式会社ブライセン
10. NashTech Japan株式会社
それぞれの企業の概要からおすすめポイントまで詳しく紹介します。
2-1. オルグローラボ株式会社
オルグローラボ株式会社は、累計プロジェクト数 2,000以上、ベトナムオフショア開発10年の実績があるオフショア開発会社です。
オススメのポイント
- オフショア開発で長年培ってきたノウハウ
- ベトナムの優秀な人材を常時採用
- 明瞭で公正な料金体系
会社名 | オルグローラボ |
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URL | https://allgrow-labo.jp/ |
TEL | 03-5784-4330 |
本社所在地 | 東京都渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉ビル 6階 |
設立年 | 2014年 |
事業内容 | 【ラボ型オフショア開発事業】 ソフトウェア開発、Web開発、モバイルアプリ開発、 WEB制作、ECサイト構築、業務系システム開発、 各種運用保守、QA(品質保証)など ※参考;PHPプログラマー:約230,000円/月~ HTMLコーダー:約175,000円/月~ Reactエンジニア:約290,000円/月~ 【コーディングスクール事業】 【エンジニア採用支援事業】 |
2-2. 株式会社Sun Asterisk
株式会社Sun Asteriskは、スタートアップ企業から大手企業まで500社を超えるクライアントとの取引実績、850件以上の開発実績があるオフショア開発会社です。ブロックチェーン技術を活用した楽曲管理システム制作や家電メーカーのECサイト構築、日産レンタカー初となる公式アプリの開発など、さまざまな開発実績があります。
オススメのポイント
- 600を超える新規事業・DXの実績で培ったノウハウ
- 1,500名以上の専門家によるサポート
- ユーザーにとっての本質的な価値を考慮した設計
会社名 | 株式会社Sun Asterisk |
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URL | https://sun-asterisk.com/ |
TEL | ー |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1丁目6番1号大手町ビルB1 |
設立年 | 2013年 |
事業内容 | 【クリエイティブ & エンジニアリング】 テック、デザイン、ビジネスの専門チームによる 事業を共創していく新規事業・プロダクト開発支援 【タレントプラットフォーム】 国内外におけるIT人材の発掘・育成・紹介 |
2-3. 株式会社Core
株式会社Coreは、2009年に設立されたベトナムのオフショア開発会社です。ベトナムオフショア開発だけでなく、アジャイル・スクラム開発やAIソリューション、アジャイル教育にも対応しています。
オススメのポイント
- 最先端技術を活用した豊富な開発経験
- お客様の利益を最大化する提案
- 開発経験の豊富な日本人エンジニアが上流工程からサポート
会社名 | 株式会社Core |
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URL | https://www.core-corp.co.jp/ |
TEL | 03-3957-1502 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町2丁目10番3号 エキスパートオフィス麹町 |
設立年 | 2009年 |
事業内容 | 1. ベトナム オフショア&オンサイト開発及びインテグレーション 2. スマートデバイス向け開発(上流工程~ソフト開発) 3. Web系システム開発(上流工程~ソフト開発) 4. ビジネス企画・開発&ITテクノロジーコンサルティングサービス 5. 5次元AIを採用した各種アプリケーション開発&サー ビス |
2-4. 株式会社AutoMagic
株式会社AutoMagicは、要件定義から開発、保守・運用までワンストップで対応できるインドのオフショア開発会社です。オフショア開発だけでなく、インドでの物販やECサイト出店、リアル店舗販売、エンジニア・IT人材派遣サービスも提供しています。
オススメのポイント
- インドの優秀なエンジニアを活用することで低価格を実現
- 経験豊富な日本人ブリッジSEによる手厚いサポート
- お客様が抱える課題を解決できる総合的なサポート
会社名 | 株式会社AutoMagic |
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URL | https://automagic.co.jp/ |
TEL | ー |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋茅場町2丁目1番11号 |
設立年 | 2003年 |
事業内容 | BPO事業 オフショアPMO事業 オフショア開発事業 SER事業 インド物販事業 |
2-5. VNEXT JAPAN株式会社
VNEXT JAPAN株式会社は、システム開発やアプリ開発、AI(人工知能)開発、ブロックチェーン開発など幅広い分野の開発に対応できるオフショア開発会社です。
オススメのポイント
- 取引先350社・プロジェクト数700件を超える豊富な開発実績
- 幅広いスキルセットを習得した400名以上のエンジニアが在籍
- ラボ型開発と請負型開発の両方に対応
会社名 | VNEXT JAPAN株式会社 |
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URL | https://vnext.co.jp/ |
TEL | 03-6811-6633 |
本社所在地 | 東京都千代田区外神田3-8-9昌徳ビル8F |
設立年 | 2017年 |
事業内容 | ・システム/アプリケーション開発 ・ITエンジニア派遣 |
2-6. 株式会社キャピタルナレッジ
株式会社キャピタルナレッジは、ミャンマー・モンゴルに開発拠点を構え、ラボ型オフショア開発やオフショア受託開発、サイト運営アウトソーシング、業務プロセスアウトソーシングなどのサービスを提供する会社です。
オススメのポイント
- ミャンマー・モンゴルの優秀なエンジニアを活用して低価格・高品質を実現
- 日本語による対応が可能
- 日本企業との豊富な取引実績
会社名 | 株式会社キャピタルナレッジ |
---|---|
URL | https://www.capital-knowledge.co.jp/ |
TEL | 06-4800-3905 |
本社所在地 | 大阪市北区天満2-13-8 |
設立年 | 2014年 |
事業内容 | ECサイト運営~管理の海外(ミャンマー)へのアウトソーシング システム開発の海外(ミャンマー・モンゴル)へのアウトソーシング ECサイト運営~IT化等のコンサルティング ミャンマー国内ISO取得コンサルティング |
2-7. 株式会社モンスターラボホールディングス
株式会社モンスターラボホールディングスは、デジタルコンサルティング事業やソフトウェアの開発・販売を行うオフショア開発会社です。
オススメのポイント
- 世界各国から厳選された1,400人を超えるエンジニアやデザイナーが在籍
- 2,200件を超える幅広い分野での開発実績
- アジアからヨーロッパ、中東、北米、南米まで世界各国に開発拠点を展開
会社名 | 株式会社モンスターラボホールディングス |
---|---|
URL | https://monstar-lab.com/jp |
TEL | ー |
本社所在地 | 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー4F |
設立年 | 2006年 |
事業内容 | 世界の多様なプロフェッショナルが集結し、戦略策定、ユーザー体験設計、 モダンな開発、成長基盤構築の各フェーズに伴走し、 連続したイノベーションを繰り返すことで、お客さまの変革を実現します。 |
2-8. 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、最先端テクノロジーを活用することでクライアントの要望に応えるオフショア開発会社です。
オススメのポイント
- 日本とベトナムを中心とした500名を超える高いレベルのエンジニアが在籍
- 開発の上流工程から運用までワンストップで対応
- お客様の課題を解決できる設計提案
会社名 | 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ |
---|---|
URL | https://hybrid-technologies.co.jp/ |
TEL | ー |
本社所在地 | 東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル5F |
設立年 | 2016年 |
事業内容 | 新規事業・サービス開発支援 UX・UIデザイン ラボ型開発(ストック) 受託型開発(フロー) アジャイル・スクラム開発手法 ハイブリッド開発手法 グロース Salesforceを使用した開発手法 プロジェクトマネージメント支援・常駐型開発支援 |
2-9. 株式会社ブライセン
株式会社ブライセンは、さまざまな分野におけるオフショア開発・BPOを含むサービス事業、関連機器開発事業を展開する企業です。
オススメのポイント
- 総勢850人のエンジニアの中から開発チームを編成
- 日本語によるコミュニケーション・開発サポート
- ラボ型開発・受託型開発に対応
会社名 | 株式会社ブライセン |
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URL | https://www.brycen.co.jp/ |
TEL | 03-6264-7221 |
本社所在地 | 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー30F |
設立年 | 1986年 |
事業内容 | 物流・流通ソリューション システム開発・組込み開発 オフショア開発 8K映像の撮影・制作・編集 アノテーション/AIソリューション イメージングソリューション |
2-10. NashTech Japan株式会社
NashTech Japan株式会社は、2000年に設立された、ベトナムのホーチミン市とハノイ市に開発拠点を構えるオフショア開発会社です。最先端技術を活用したコンサルティングやソフトウェア開発、ビジネスプロセスサービスを提供しています。
オススメのポイント
- 19カ国にまたがるネットワーク
- 2,000人を超えるベトナム人エンジニア
- グローバル企業のシステム開発の豊富な実績
会社名 | NashTech Japan株式会社 |
---|---|
URL | https://www.nashtechglobal.jp |
TEL | 03-6262-5286 |
本社所在地 | 東京都中央区京橋3丁目1−1 14F |
設立年 | 2000年 |
事業内容 | テクノロジーアドバイザリー クラウドエンジニアリング データソリューション AI・機械学習 アプリケーション エンジニアリング |
3. オフショア開発企業を選ぶ前に自社でやるべきこと
オフショア開発企業を選ぶ前に自社でやるべきことは以下の3点です。
- 開発目的の明確化とゴールの設定をする
- 開発目的に沿う具体的な依頼内容を設定する
- 依頼内容の優先順位を決定する
それぞれ詳しく解説します。
3-1. 開発目的の明確化とゴールの設定をする
オフショア開発企業を選ぶ前に自社でやるべきことの1つ目は、開発目的の明確化とゴールの設定をすることです。
オフショア開発会社を選ぶ前に「何を開発するのか」、「どのような機能を必要としているのか」を明確にしておかなければ、満足できるクオリティの製品にならなかったり、実装された機能が使いづらかったりする恐れがあります。
オフショア開発会社によって、基幹システムの開発を得意とする会社やモバイル端末向けのアプリケーション開発を得意とする会社、WEBサイトの開発を得意とする会社など、得意分野が異なります。
たとえば、WEB集客を目的としてWEBサイトを開発する場合、基幹システム開発を得意とするオフショア開発会社へ依頼してしまうと、WEBサイト自体は完成したとしても本来の目的である集客に結び付かないかもしれません。
何を開発するのか、どのような機能を必要としているのかを明確にしたうえで、オフショア開発会社に十分な品質の開発ができるだけの技術力があるのか、どのくらいの開発実績があるのかを確認することが重要です。
3-2. 開発目的に沿う具体的な依頼内容を設定する
オフショア開発企業を選ぶ前に自社でやるべきことの2つ目は、開発目的に沿う具体的な依頼内容を設定することです。
オフショア開発会社が提供するサービスには、ラボ型開発と請負型開発の2種類があります。ラボ型開発は、期間を区切ってエンジニアチームを提供するサービスです。自社でエンジニアを雇用する必要がなく、日本よりも人件費が安い海外のエンジニアを確保できるため、開発コストを抑えられます。
請負型開発は、明確に定められた要件定義に基づいて開発を行うサービスです。オフショア開発会社側には期日まで要件を満たす成果物を納品する責任があるため、開発する製品のイメージが明確な場合や期日までに開発したい場合に採用されます。
エンジニアを確保することが開発目的の場合にはラボ型開発、成果物を納品してもらうことが開発目的の場合には請負型開発を選択しましょう。
3-3. 依頼内容の優先順位を決定する
オフショア開発企業を選ぶ前に自社でやるべきことの3つ目は、依頼内容の優先順位を決定することです。
優先したい依頼内容は以下のようなものが考えられます。
- 特定の期日までにリリースしたい
- 予算内で開発したい
- 特定の機能を付けたい
- 開発に関するトータルサポートが欲しい
- 高い技術力を持つエンジニアを確保したい
たとえば、製品のリリース日が決まっている場合に月額制・定額制のオフショア開発会社を選んでしまうと、リリース日までに製品が完成しない恐れがあります。月額制・定額制のオフショア開発会社は仕様変更や追加に無償で対応してもらえますが、仕様変更や追加が発生した分だけ、完成するまでの時間が長くなるかもしれません。
製品のリリース日を優先して開発する場合は、指定した期日までに開発できるオフショア開発会社を選ぶ必要があります。
一方、特定の機能を付けることを優先する場合は、必要とする機能を付ける技術があるオフショア開発会社を選ぶことが重要です。
4. オフショア開発企業を選ぶ際の4つのポイント
オフショア開発企業を選ぶ際のポイントは以下の4点です。
- 強みとする領域を確認する
- 日本企業との取引実績数で選ぶ
- 契約形態で選ぶ
- 開発国による違いを理解する
それぞれ詳しく解説します。
4-1. 強みとする領域を確認する
オフショア開発企業を選ぶ際のポイントの1つ目は、強みとする領域を確認することです。
オフショア開発会社といっても、得意とする開発分野が異なります。基幹システム開発が得意な会社、業務アプリ開発が得意な会社、WEBサイト開発が得意な会社など、それぞれのオフショア開発会社の得意分野はさまざまです。
オフショア開発企業を選ぶ際は、自社が開発したいと考えている製品の開発を得意としている会社を選びましょう。
オフショア開発会社によっては、さまざまな分野の開発に対応している会社もあります。どの分野が得意なのか分かりにくい場合は、開発実績を確認することが重要です。どのような分野の開発を行ったことがあるのか、どのくらいの期間で開発したのか、開発にアサインしたエンジニアは何人なのかを確認することで、強みとする開発領域はどれなのかを把握できます。
4-2. 日本企業との取引実績数で選ぶ
オフショア開発企業を選ぶ際のポイントの2つ目は、日本企業との取引実績数で選ぶことです。
オフショア開発会社へ依頼する際に発生しやすい問題として、オフショア開発会社やエンジニアとのコミュニケーションがあります。オフショア開発会社の窓口担当者やエンジニアが日本人でなかったり日本語が得意ではなかったりすると、依頼内容や要望が正確に伝わらない恐れがあります。
また、日本語特有のニュアンスを理解してもらえなければ、期待するような成果物にならないかもしれません。日本企業との取引実績が多いオフショア開発会社であれば、上記のようなコミュニケーションの問題にも対応してもらえるでしょう。
また、ブリッジSEがいるかどうかも重要なポイントです。オフショア開発におけるブリッジSEとは、クライアントとエンジニア・開発拠点の橋渡し役となる存在です。海外の開発拠点に対する開発計画内容の説明や成果物の品質チェック、開発の進捗報告などの役割があります。ブリッジSEがいるオフショア開発会社なら、安心して開発を任せることができるでしょう。
ブリッジSEについては、下記の記事で詳しく解説しています。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)とは?仕事内容や必要なスキルを紹介
4-3. 契約形態で選ぶ
オフショア開発企業を選ぶ際のポイントの3つ目は、契約形態で選ぶことです。オフショア開発の契約形態には、準委任契約と請負契約の2種類があります。オフショア開発における準委任契約とは、発注者側の企業にエンジニアや開発チームを提供する契約です。エンジニアや開発チームの労働時間と、期間に応じて報酬が支払われます。
発注側企業が準委任契約を締結する目的は、エンジニアや開発チームの労働力・技術力の提供を受けることです。予定していた期日までに開発が完了しなかったり、想定していたクオリティの製品にならなかったりした場合でも、オフショア開発会社が責任を負うことはありません。
また、準委任契約によってオフショア開発を行い、完成した成果物に瑕疵があって損害が発生した場合は、オフショア開発会社ではなく発注側が責任を負う必要があります。
準委任契約のメリット・デメリット・向いているケースは以下の通りです。
メリット | 自社でエンジニアを雇用する必要がない 仕様の変更や追加を行いやすい 自社に開発ノウハウが蓄積される |
デメリット | エンジニアとのコミュニケーションが必要 成果物に対して自社が責任を負う必要がある 開発していない期間も費用が発生する |
向いているケース | アジャイル型開発を行う場合 中長期的な開発を行う場合 自社で保守・運用を行う場合 |
一方、オフショア開発における請負契約とは、発注側が定めた開発要件や指定した期間に基づいてオフショア開発会社が開発を行い、発注側企業へ成果物を納品する契約です。成果物が納品されたタイミングで、オフショア開発会社へ報酬が支払われます。
発注側企業が請負契約を締結する目的は、成果物の納品を受けることです。予定していた期日までに開発が完了しなかったり、想定していたクオリティの製品にならなかったりした場合は、オフショア開発会社が責任を負います。
また、請負契約によってオフショア開発を行い、完成した成果物に瑕疵があって損害が発生した場合は、オフショア開発会社が責任を負う必要があります。
請負契約のメリット・デメリット・向いているケースは以下の通りです。
メリット | エンジニアや開発の進捗を管理する必要がない 開発に対する手間や人的リソースを削減できる |
デメリット | 要件定義を明確にしておく必要がある 仕様変更や追加の対応が難しい 成果物のクオリティが依頼する開発会社の技術力に左右される |
向いているケース | ウォーターフォール型開発を行う場合 小規模の開発を行う場合 |
オフショア開発の契約形態については、下記の記事で詳しく解説しています。
オフショア開発の契約形態の種類は?準委任契約と請負契約の違いも解説
4-4. 開発国による違いを理解する
オフショア開発企業を選ぶ際のポイントの4つ目は、開発国による違いを理解することです。
オフショア開発は、中国やインド、ベトナムなど、アジア諸国を中心としたさまざまな国で行われています。開発国ごとにエンジニアの人件費や公用語、日本との時差が異なるため、オフショア開発会社の開発拠点がどの国にあるのかを確認しておくことが重要です。
オフショア開発の主要な開発国による違いは以下の通りです。
開発国 | 時差 | 公用語 | 人月単価相場 |
---|---|---|---|
ベトナム | 2時間 | ベトナム語 | 約20万円~35万円 |
中国 | 1時間 | 中国語 | 約35万円~55万円 |
インド | 3.5時間 | ヒンディー語・英語(準公用語) | 約30万円~60万円 |
オフショア開発でおすすめの国、オフショア開発会社の選び方については下記の記事で詳しく解説しています。
5. オフショア開発の企業選びで比較するべき項目
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目は以下の通りです。
- 技術力
- コミュニケーション能力
- 保守・サポート体制
- 費用
- 提案力・問題解決力
- 品質管理体制
- 納期への対応可否
- 企業規模
それぞれの項目について詳しく解説します。
5-1. 技術力
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の1つ目は、オフショア開発会社の技術力です。
システム開発やスマホアプリ開発では特定のプログラミング言語やフレームワークの知識が要求されるため、ニーズに適した技術力を持つエンジニアが必要となります。
最先端技術が要求される開発の場合は、さまざまな分野のシステム開発に対応できるフルスタックエンジニアより、特定分野に特化したエンジニアのほうが効果的な場合もあります。
5-2. コミュニケーション能力
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の2つ目は、オフショア開発会社のコミュニケーション能力です。
オフショア開発に所属するスタッフやエンジニアは海外のエンジニアのため、日本語が堪能とは限りません。オフショア開発会社の窓口スタッフが日本人でない場合は、打ち合わせの段階で依頼内容が正確に伝わらない恐れがあります。
スタッフやエンジニアの日本語能力はどの程度なのか、ブリッジSEはいるのかを確認しておきましょう。
5-3. 保守・サポート体制
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の3つ目は、オフショア開発会社の保守・サポート体制です。
オフショア開発会社によっては、要件定義などの上流工程から保守・サポートまで、開発のすべての工程に対応できる会社もあります。初めて開発を行う場合や開発経験が少ない場合は、保守・サポート体制が整ったオフショア開発会社がおすすめです。
5-4. 費用
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の4つ目は、オフショア開発にかかる費用です。
オフショア開発の費用の大半はエンジニアの人件費であり、開発規模や開発期間によって費用が大きく変動します。エンジニアの人件費はオフショア開発会社がどこの国にあるのかによっても左右されるため、開発国を確認しておくことが重要です。
オフショア開発会社によっては、開発費用の原価となるエンジニアの給与を公開しているケースもあります。
オフショア開発の費用については、下記の記事で詳しく解説しています。
5-5. 提案力・問題解決力
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の5つ目は、オフショア開発会社の提案力・問題解決力です。
準委任契約でオフショア開発を行う場合、高い技術力や豊富な開発経験を持つエンジニアから開発に対する提案を受けられる場合があります。開発中に問題が発生した場合でも、解決に向けたアイデアを提供してもらえるでしょう。
5-6. 品質管理体制
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の6つ目は、オフショア開発会社の品質管理体制です。
請負契約でオフショア開発を行う場合、成果物の品質はオフショア開発会社の管理体制に左右されます。オフショア開発会社のセキュリティ対策が十分でなければ、情報漏えいなどのトラブルが発生するかもしれません。
万一の事態が発生した場合にオフショア開発会社がどこまで対応してくれるのか、保障制度についても確認しておきましょう。
5-7. 納期への対応可否
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の7つ目は、オフショア開発会社の納期への対応可否です。
オフショア開発会社の技術力が低かったり十分な人数のエンジニアを確保できていなかったりする場合は、発注側企業が希望する納期までに成果物を納品できない恐れがあります。
請負契約でオフショア開発を行う場合は、納期までに開発できる能力があるのかを確認しておきましょう。
5-8. 企業規模
オフショア開発の企業選びで比較するべき項目の8つ目は、オフショア開発会社の企業規模です。
オフショア開発会社の企業規模によっては、対応できる開発件数に限りがある場合があります。請負契約でオフショア開発を行う場合は、オフショア開発会社に十分な開発リソースが残されているのかを確認しましょう。
6. まとめ
今回は、オフショア開発企業のおすすめ10選と、得意分野や契約形態についてご紹介いたしました。
オフショア開発企業を選ぶ前に自社でやるべきこと、オフショア開発企業を選ぶ際のポイント、オフショア開発の企業選びで比較するべき項目は以下の通りです。
選ぶ前に自社でやるべきこと | 開発目的の明確化とゴールの設定をする 開発目的に沿う具体的な依頼内容を設定する 依頼内容の優先順位を決定する |
選ぶ際のポイント | 強みとする領域を確認する 日本企業との取引実績数で選ぶ 契約形態で選ぶ 開発国による違いを理解する |
比較するべき項目 | 技術力 コミュニケーション能力 保守・サポート体制 費用 提案力・問題解決力 品質管理体制 納期への対応可否 企業規模 |
オフショア開発を検討している方は、この記事で紹介した企業情報をもとに自社に合った最適な会社を探してみてください。
ベトナムのオフショア開発会社比較20選!大手会社を一覧で紹介
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